令和元年度 通称寺の会研修会が「妙顕寺」「鳴虎・報恩寺」で行われました。



令和元年11月18日、令和元年度 通称寺の会研修会が「妙顕寺」「鳴虎・報恩寺」で行われました。

最初に日蓮宗大本山「妙顕寺」を訪れました。

〒602-0005
京都市上京区妙顕寺前町514






「妙顕寺」は通称寺の会員では無いのですが、次に訪れる「鳴虎・報恩寺」と共に「まるごと美術館」というイベントに参加されています。






「まるごと美術館」とは寺社仏閣の特別拝観と合同で行う「春・秋の展覧会」です。
寺宝に加えアート作品や伝統工芸品の展示、ライトアップなどを開催しています。







​通称寺会員寺院の参考になればということで拝観させて頂きました。




「妙顕寺」は日蓮聖人の遺命を受けた日像聖人により建立された京都で最初の日蓮宗の寺院です。




また後醍醐天皇の勅願寺にもなっています。




この広い境内にアート作品や京都伝統工芸大学校の学生さんの作品が展示されています。








よく手入れされた庭は紅葉が美しく彩っています。






豪壮な本堂や樹齢四百年の赤松など流石歴史を感じさせられます。






次の「鳴虎報恩寺」に行く途中には、「お会式桜」が11月半ばにちらほら咲いていました。







次に「鳴虎 報恩寺」を尋ねました。







「鳴虎」の通称名の起こりは豊臣秀吉が虎図を聚楽第に持ち帰った夜に虎が鳴いて眠れず、早々に寺に返したところ静かになったので「鳴虎」の名がおこりました。






この虎の姿は毛の色や、長さ、方向が一本一本さまざまに描き分けられており立体の像に見えます。

見る角度により見え方が異なるということで、ここでは「報恩寺の角度」をテーマにされています。







芸術家目線で一般の人が気づかない報恩寺の魅力を切り出しています。

光の微妙な差し込み具合など拘りが有るので、堂内は薄暗く室内の写真は有りません。







また報恩寺には黒田長政公が亡くなった最後の部屋に長政と父・官兵衛の位牌が安置されています。




門前の石橋は秀吉の侍尼・仁舜尼の寄進で擬宝珠に慶長七年の銘があります。









また国の重要文化財の梵鐘は平安時代後期の作で「撞かずの鐘」という伝説があります。






見どころも一杯あるお寺です。








この地域は日蓮宗本山や茶道家元もある独特の雰囲気の有る土地です。







そして、お寺が宗教活動だけではなく地域のイベントにも参加して様々な人達に来て頂く試みをされていることに感銘を受けました。







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